施工事例
和室八畳間六角形ハニカム構造
天然イグサ畳表(日焼け変色する畳表)・ダイケン和紙カラー畳表清流カクテルフット24栗色×藍色(日焼け変色しない畳表)
このお部屋は当店からの新しいご提案の試みとして制作致しました。特徴と致しましては和室八畳間に畳を六角形のハニカム構造にし、2種類の畳表を使用する事で、新調してから数年間をかけて少しずつ変色していく過程を楽しむ事を想定して制作致しました。また、通常畳縁は二方ですが六角形なので六方縁にする事と二種類(紺無地と畳縁としては使わない金襴生地)を縁に併用する事でより一層際立っ形と際立たす模様を作る事が出来ました。今後このお部屋がどのように様変わりしていくのかが楽しみな所です。乞うご期待!!
和室六畳間
天然イグサ市松畳表(日焼け変色する畳表)・天然カラーイグサ表(日焼け変色しない畳表)・セキスイ美草畳表引目グリーン (日焼け変色しない畳表)
このお部屋は当店からの初めて新しいご提案の試みとして製作致しました特徴と致しましては六畳間を半畳の市松模様に畳を敷く形の変形として八角形と六角形と斜めに傾いた四角形が特徴の畳を使いました。3種類の畳表を使用する事で、新調してから数年間をかけて少しずつ変色していく過程を楽しむ事を想定して制作致しました。このお部屋では市松畳表が変色していきます。市松畳表は旅館や料亭などによく使われ年数が経っても一般居宅とは一味違った雰囲気を醸し出しているのをご覧になられた方もおられるのではないでしょうか。畳縁に三種類の縁を併用する事でより一層際立つ形と際立たす模様を作る事が出来ました。
等持院様 『方丈』
平成25年に数年かけて改修工事をされた時に方丈(内陣・外陣)の新畳を納めさせて頂きました。令和2年にも数年かけて改修工事をされ新畳で納めさせて頂いた畳を寸法調整し裏返しさせて頂きました。
寺社仏閣では高麗紋縁(白中紋)をよく使用致しますが、通常居宅の畳縁とは違い紋合わせの作業が必要になります。紋合わせとは縦横隣り合う畳縁の紋筋をピタッと合わせる事をいいます。寸法により合わせにくい時には紋縁に霧吹し、水を含ませる事で伸び縮みさせて紋を合わせていきます。畳職人にとって綺麗に紋を合わせる事が腕の見せ所です。
*等持院様より特別な許可を頂き撮影(2021.1.13)しております
公益財団法人 角屋保存会様 『松の間』
平成28年9月に松の間の畳を表替えさせて頂きました。角屋さんでは松の間は一番の広さを持つ大座敷となります。当店では先々代からお仕事をさせて頂いており、大変お世話になっております。長い歴史を持つ角屋さんだからこそ、現存する畳からもこれまで携わってきた職人達の縫った糸が何重にも絡みあい歴史を感じさせる畳となっています。
今では高級畳にしか使われなくなった框に板が縫い付けられた板入れ丹波裏付き本藁床が使用されています。長年の歴史を持つ畳が静かに落ち着いた空間を醸し出しています。また、松の間には三畳の広い床の間があり、高麗紋縁(白中紋)で紋合わせがされています。
松の間から見るお庭も最高の風景も必見です。皆さんも是非一度おいでください。
壬生寺様『中院』
平成20年3月に中院の畳を新調させて頂きました。
当店は壬生寺さんの檀家としていつもお世話になっております。寺社仏閣によく使われる高麗紋縁(白中紋)を使って紋合わせをしています。中院の広間には何カ所かにガス栓が設けられており、そのガス栓が木枠で囲われているため畳をカギ手の形に切り合わせて敷き合わされています。その為、ガス栓の木枠の短い間で畳の両端を紋が欠けないように綺麗な円形に仕上げなければなりませんでした。仕上がってみれば普通のようですが、その裏には畳職人としての大変な努力を要します。壬生寺さんでは壬生狂言が有名です。ゴールデンウィークの時期にされておりますので日程を確認の上、一度見に行かれては如何でしょうか。
変形六畳半間
ダイケン清流15 白茶色
このお部屋は当店がいつもお仕事をさせて頂いている工務店様の一級建築士様がご自宅を新築された時に納めさせて頂いたお部屋です。特徴と致しましては変形六畳半間の入込部分の三角形が特徴で小さな三角形の畳二枚と半畳二枚を斜めに切り入込部分が形成されています。ダイケン清流15(白茶色)を使用し半畳を市松に敷く事により変形六畳半間の入込にある四個の縦長の窓から斜めに差し込まれる光により反射で市松模様がより一層際立つ模様になっています。
和室六畳間縁無し畳
ダイケン和紙カラー畳表清流カクテルフィット24
このお部屋は工務店様からのリフォームの畳工事で、和室六畳間を縁無し畳の半畳で12枚を新畳で納めさせて頂きました。半畳を市松に敷く事により光の反射で市松模様がより一層際立つ様になっております。
有職畳「四天付き拝敷き」
拝敷きの様式はいろいろありますが、こちらは「四天付き拝敷き」です。
拝敷は有職畳とも呼ばれ、画像は四天付き拝敷きと言って僧侶が焼香台の前でお座りになるのに敷くものです。四天とは四隅に 『四天王』を意味する四神を紋縁で表しています。四天王に護られた拝敷きの中央に僧侶が座り読経を行うことは、それぞれの宗派の本尊の代理として読経するという意味があるそうです。代表的なものが七五三紋です。七五三の数字は人生の厄年を表す数字で、それを払うための儀礼的なものです。
四天王は四方鎮護の四神のことで、東に持国天王(治安安民)、西に広目天王(千里眼)、南に増長天王(万物の生と知識を生み出す神)、北に毘沙門天王(北の仏の道場を守り、常に説法を聞いているので多門天王ともいう)が配されている鎮座。*鎮護とは災いや戦乱をしずめ、国の平安をまもること。
有職畳「繧繝二方縁厚畳」
繧繝縁は最も格の高い畳縁で天皇・三宮(皇后・皇太后・太皇太后)・上皇が用いていました。また神仏像や雛人形の親王雛は繧繝縁の厚畳に座っています。歌人絵の付いた「百人一首かるた」にも描かれておりその華やかさから現在では日本の伝統を生かしつつ繧繝縁のカラフルさを活用して海外でも使われる事もあります。
「お仏壇台座畳」
お仏壇台座畳は限られた用途しか使われていませんが、一千年以上前から畳の原型として日本の伝統と風格・華やかさを備えています。
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